世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ウィームスモルツ シングルカスクリリース チョコレートオレンジセグメント1997    46.0%

  • 地域: スペイサイド
  • ブランド: ウィームスモルツ
  • 価格帯: 71-120
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:144号

ローラ・フォスターSCORE7.9

香り
ふんだんな核果の香り。新鮮なモモを焼いて、トーストしたヘーゼルナッツ、クルミ、ハチミツとマスタードのソースをかけたような印象。
クリーミーなバニラの毛布に覆われている。だが後からジキル博士の本性が中から現れてくる。草っぽいファンキーな味、香りと同じモモの風味、オレンジの皮、塩気と苦味のあるブルーチーズ、さらにはクルミの風味もある。
フィニッシュ
バニラ味のソフトアイスクリーム。
コメント
興味深いことに、このウイスキーのバニラ風味は他の要素を圧倒していない。その代わりに、クリーミーな口当たりが他の風味をうまく盛り上げている。

マーク・ニュートンSCORE7.5

香り
バニラ爆弾。カスタードクリームとレモンカード。茹でたジャガイモと小麦の白パン。シャンパンを思わせるイースト香。香水。オレンジ。アップルタルト。軽くて儚い香りだが、うまく仕上がっている。
バニラ風味に、柑橘と青リンゴ。かすかに海水の感触。緑茶と乾燥前のタバコを思わせるハーブ風味。グレープフルーツのような酸味がある。底流しているスピリッツの風味が素晴らしい。
フィニッシュ
余韻はやや短い。バニラ、モモ、ひまわり油、黒コショウなどの感触。
コメント
現在のスコッチウイスキー全体にいえる傾向だが、個人的には多すぎるバニラ風味に食傷気味。